日本HP『HP EliteBook x360 1030 G2』レビュー 快適パフォーマンス&高セキュリティ機能を搭載したビジネスモバイルノート(後編)

 

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貸出機材提供:株式会社日本HP

日本HP『HP EliteBook x360 1030 G2』の実機レビュー 後編です。

後編では、各種ベンチマークやセキュリティ機能、Windows 起動・シャットダウン時間計測などのレビューを行います。

なお、レビュー機は「Core i5 / 8GBメモリ / 256GB SSD」を搭載したモデルです。

HP EliteBook x360 1030 G2 背面側(その3)

【 目 次 】
(前編)
外観について
スペックについて
ディスプレイ
キーボード&タッチパッド
(後編)
ベンチマーク
セキュリティ機能
BANG & OLUFSEN サウンド
Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)
搭載ソフトウェア
付属品
まとめ

レビュー内容については 2017年10月10日時点のものになります。

 

ベンチマーク

『HP EliteBook x360 1030 G2』(Core i5 / 8GBメモリ / 256GB SSD搭載モデル)の基本性能やトータルパフォーマンス、グラフィック性能、ストレージ、バッテリーについての性能を測定します。

基本性能

Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」によるパソコン性能の測定です。

WinSAT スコア

「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。

CPUScore CPU のスコア
D3DScore ゲーム用グラフィックスのスコア
ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは対象外)
DiskScore プライマリハードディスクのスコア
GraphicsScore グラフィックスのスコア
MemoryScore メモリのスコア
TimeTaken 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します)
WinSATAssessmentState 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価)
WinSPRLevel 基本スコア(SPR:System Performance Rating)

WinSAT による測定結果は、スコアバランスも良く、おおむね良好な印象です。

使用感としても、軽快な動作で快適なパフォーマンスです。

総合的なパフォーマンス

「PCMark 8」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。

Home Test

家庭での利用を想定したテスト内容です。

PCMark 8 Home Test スコア

PCMark 8 Home Test スコア比較
OpenCL対応の Accelerated にて測定

Creative Test

クリエイティブな利用を想定したテスト内容です。

PCMark 8 Creative Test スコア

PCMark 8 Creative Test スコア比較
OpenCL対応の Accelerated にて測定

総合的なパフォーマンスとしては、ミドルレンジクラス相当のスコアです。

ビジネス向けのモバイルノートとして、快適に使える性能を備えている印象です。

グラフィック性能

「3DMark」「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」、4つのベンチマークソフトを使ってグラフィック性能を測定します。

まず「3DMark」での測定です。

3DMark では「Ice Storm」「Cloud Gate」「Sky Diver」「Fire Strike」「Time Spy」、各シーンの描画の滑らかさをもとにグラフィック性能を測定します。

スコアの高さは描画の快適性を表しています。

3DMark

測定前に流されるデモ映像を見たイメージとしては、次のような印象でした。

Ice Storm なめらか描画
Cloud Gate なめらか描画
Sky Diver 少しカクつきを感じる描画だが何とか我慢できるレベル
Fire Strike コマ送り描画
Time Spy コマ送り描画

次が、「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の測定結果。

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1280×720)
標準品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1280×720)
最高品質、解像度 1280×720

「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。

ファイナルファンタジー 標準品質(ノートPC)
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 高品質(ノートPC)
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

さいごに、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」の測定結果。

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 標準品質(ノートPC)
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 高品質(ノートPC)
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

4つのベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果をみると、『HP EliteBook x360 1030 G2』(Core i5 / 8GBメモリ / 256GB SSD搭載モデル)のグラフィック性能レベルは、まずまずの印象です。

ビジネスに必要なビデオチャットやテレビ会議での快適な使用はもちろんのこと、動画視聴や写真・動画の編集、ライトなゲームなども、気軽に楽しむことができそうです。

動作音については、グラフィック系のベンチマークなど負荷のかかる処理を実行しているときはファン音が少し大きくなります。

ファン音の大きさはそれほどではなくサーッという音が少し聞こえるくらいです。耳ざわりに感じることはないでしょう。

ストレージ

ストレージのベンチマークです。

ストレージは、東芝製の SSD で 容量は 256GB です。

ストレージ情報
ストレージ情報

ストレージのドライブ構成は次のようになります。

ストレージのドライブ構成

ストレージのデータ転送速度です。

ストレージのデータ転送速度
ストレージのデータ転送速度

『HP EliteBook x360 1030 G2』に搭載されている SSD は、対応規格 PCIe / 転送モード NVMe です。

Windows やアプリの起動などストレージへのアクセスは、体感的にも爆速です。

バッテリー

『HP EliteBook x360 1030 G2』に搭載されているバッテリーの性能(駆動時間と充電時間)を測定します。

■駆動時間
バッテリーでの駆動は、次の条件でバッテリーによる駆動時間を計測します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で行います。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のようになります。

バッテリー残量グラフ

バッテリー駆動によるバッテリーの残量は大よその数字で 1時間当たり 10~12% くらいずつ減少し、8時間 24分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンは自動的にシャットダウンしました。

通常よりもバッテリーを多く消費する使用条件のもとでもバッテリー駆動時間が 8時間を超えることは、ビジネス向けのモバイルノートとして、とても大きなアドバンテージです。

また、バッテリー充電については、50%まで充電するのに 31分、充電完了までの所要時間は 2時間30分でした。

急速充電にも対応しているようなので、急な外出のときでも短時間充電で対応できそうです。パソコンを電源オフした状態なら充電時間はさらに短縮できるはずです。

実際の使用にあたっては、環境や条件などによりバッテリーの駆動・充電時間は変動するものの、これらの結果から分かるように『HP EliteBook x360 1030 G2』のバッテリー性能は高レベルの印象です。

 

セキュリティ機能

『HP EliteBook x360 1030 G2』には、さまざまなセキュリティ機能が搭載されています。

なかには「個人使用なら、これ要らないんじゃね?」と思うような機能もあるものの、ビジネスシーンをメインとして使うなら、より高度なセキュリティ環境であんしんして使えそうです。

内蔵型プライバシースクリーン

[F2]キー(標準的なファンクションキーに設定している場合、[fn]+[F2]キー)を押すことで、ディスプレイ表示された内容を斜めから見えにくくする、のぞき見防止の機能です。

内蔵型プライバシースクリーン無効
内蔵型プライバシースクリーン 無効時

内蔵型プライバシースクリーン有効(斜め)
内蔵型プライバシースクリーン 有効時

内蔵型プライバシースクリーンが有効のとき、正面からはディスプレイの映像をハッキリ見ることができます。

内蔵型プライバシースクリーン有効(正面)
内蔵型プライバシースクリーン 有効のときでも正面からハッキリ見える

内蔵型プライバシースクリーンの有効/無効時の画面の見え方については動画にも収録しています。

HP WorkWise

パソコンとスマートフォンを連携させることで、パソコンへの不正アクセスをスマホに通知したり、スマホをもって席を離れる時にパソコンを自動ロック、席に戻ったときには自動ロック解除できるなど、パソコンのセキュリティを強化することができます。

離席により自動ロックされているあいだに、USBメモリを挿し込んでデータを抜き出そうとしたり、パソコンを置いていた場所を移動したり、カバーが閉じられたときでも、パソコンに発生した事象も含めてスマホに通知されます。

カフェ等で作業中にそのまま離席したときでもセキュリティを確保してくれます。

パソコンとスマホの連携は、パソコン側からスマホをペアリングすることで簡単に設定できます。

HP WorkWise アプリ(その2)

なお、スマホ側のアプリは、App Store、Google Play、Microsoftストアより無償ダウンロードできます。

HP WorkWise アプリ(その1)

HPマルチファクタ認証(多要素認証)

本人認証の仕組みとして、パスワードが一般的ですが、『HP EliteBook x360 1030 G2』では、パスワードにくわえ、指紋、PIN、近接型カード(NFCカード)などのうち、2つの要素を組み合わせて本人認証を強化することができます。

認証機能をより強化することで高度なセキュリティを確保することができます。

HPマルチファクタ認証(多要素認証)

上記以外にも、『HP EliteBook x360 1030 G2』には、MBR/GPT自動修復機能、自己回復型BIOSなど多彩なセキュリティ機能が搭載されています。

『HP EliteBook x360 1030 G2』は、快適パフォーマンスにくわえ、より高度なセキュリティ機能でビジネスを強力にサポートしてくれそうです。

 

BANG & OLUFSEN サウンド

『HP EliteBook x360 1030 G2』には、BANG & OLUFSEN サウンドシステムとクアッドスピーカーが搭載されています。

BANG & OLUFSEN サウンドシステム ロゴ

BANG & OLUFSEN のサウンドには、音質を調整できるコントロール画面があります。

BANG & OLUFSEN サウンド コントロール画面(イコライザー)
BANG & OLUFSEN サウンド コントロール画面(イコライザー)

実際にサウンドを聴いた印象です。

■スピーカー
音域が広く、高音質な印象。
欲を言えば、低音域をもう少し強調できれば、サウンド全体の厚みが期待できます。

■ヘッドフォン
コントロール画面の「Bang & Olfsen 体験」が無効化されてしまう。(有効にできない)
BASS や TREBLE などの調整も不可となるが、音質はスピーカーで聞くサウンドと同等です。

また、BANG & OLUFSEN サウンド コントロール画面には、内蔵マイクで拾う音の範囲を「私の声のみ」「会議」から選択できる機能も搭載されています。

BANG & OLUFSEN サウンド コントロール画面(ノイズ除去)

周辺のノイズを除去してくれる「HP ノイズキャンセル機能」も搭載されているので、音声が聞き取りやすくなり、ビデオチャットやテレビ会議なども効率よく進めることができそうです。

また、音量調整はアプリケーションごとの設定となります。

音量ミキサー調整画面

上記画像のように、デバイスのスピーカー音量を最大出力として、各アプリケーションごとに音量を調整できます。

 

Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)

『HP EliteBook x360 1030 G2』の Windows起動時間とシャットダウン時間は、次のとおりです。

・起動  : 12.9秒
・再起動 : 6.1秒

Windowsの起動とシャットダウンの様子を動画に収録しています。起動・シャットダウン時間を感覚でイメージできるので参考にどうぞ!

 

搭載ソフトウェア

『HP EliteBook x360 1030 G2』に搭載されている主なソフトウェアです。

スタートメニュー(その1)

スタートメニュー(その2)

Windows標準のソフトのほか、HPソフトウェアパックや HPクライアントセキュリティソフト、HPヘルプ&サポートソフトなど HP 独自ソフトウェアにくわえ、サウンドチューニングソフト「Bang & Olfsen Audio Control」などがインストールされています。

HPソフトウェアパック「HP SoftPaq Download Manager」では、本モデル向けに HP で提供している各種ソフトウェアやドライバなどのダウンロード・バージョンの管理が可能で、ソフトウェアを最新の状態に維持することができます。

HPヘルプ&サポートソフトとしては、PCのメンテナンスや問題の回避/解決に役立つ機能が搭載された「HP Support Assistant」、パソコンのバックアップ・リカバリーに便利な「HP Recovery Manager」などがインストール。リカバリメディアを作成するツール「Recovery Media Creation」も入っています。リカバリメディアを作成しておけばコンピューターを出荷時の状態に復元することができます。

また、「HP Documentation」のアプリを使えば、かんたんにユーザーガイドを参照することができます。

ユーザーガイド

 

付属品

『HP EliteBook x360 1030 G2』の本体ほか同梱品一式(電源アダプター、電源コード、ドキュメント類)です。

『HP EliteBook x360 1030 G2』本体セット

付属しているドキュメント類です。

『HP EliteBook x360 1030 G2』ドキュメント

【上記写真のドキュメント類について】
■上段左側から
・セットアップ手順
・同梱物リスト
・HP Business Notebook Accessories
■下段左側から
・安心してお使いただくために
・HP Notebook PC サービスおよびサポートを受けるために
・製品の仕様に関する注意事項

 

まとめ

『HP EliteBook x360 1030 G2』は、ビジネス向けモバイルノートの要件を高いレベルで満たしている印象で、快適パフォーマンスにくわえ、高度なセキュリティ機能で、ビジネスシーンをしっかりサポートしてくれそうです。

また、アルミ素材をベースとした質感は良好で、上質なイメージにくわえ、堅牢性もありそうです。

快適性、セキュリティ性能、使いやすさ、モバイル性など、ビジネス向けのモバイルノートとしてトータルバランスにも優れており、ビジネスシーンをメインとした快適に使えるモバイルノートを検討しているなら、チェックしておきたいモデルといえます。

ラインナップしているモデルの詳細や価格などの最新情報は、日本HPの直販サイト「HP Directplus」でチェックしてみてください。

 


日本HP直販「HP Directplus」公式サイト
⇒ 法人向けノートパソコン 製品ページ
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※『HP EliteBook x360 1030 G2』は法人向けモデルですが、個人ユーザーも購入できます。

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