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マウスコンピューター m-Book J シリーズの実機レビュー 後編です。

後編では、m-Book J シリーズにラインナップしているモデル『m-Book J350SN-M2SH2』(Core i5、8GBメモリ、256GB SSD + 1TB HDD)を使用して各種ベンチマークによる性能レビューなどを行います。

m-Book J350SN-M2SH2 背面側(その3)

【 目 次 】
(前編)
外観について
スペックについて
ディスプレイ
キーボード&タッチパッド
(後編)
ベンチマーク
サウンド チェック
Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)
搭載ソフトウェア
付属品
まとめ

実機はメーカーからの貸出機です。
レビュー内容については 2018年2月21日時点のもので、実機の製品仕様・販売価格については変更される場合があります。

レビュー機のスペック構成については「スペックについて」の章をご覧ください。

 

ベンチマーク

『m-Book J350SN-M2SH2』の基本性能や総合的なパフォーマンスのほか、CPU、グラフィック、ストレージ、バッテリーの性能を測定します。

基本性能

Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」と、パソコンの各性能レベルを客観的に評価する「PASS MARK PerformanceTest 9.0」を使用して、パソコンの基本性能を測定します。

WinSAT

WinSAT スコア

「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。

CPUScore CPU のスコア
D3DScore ゲーム用グラフィックスのスコア
ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視)
DiskScore プライマリハードディスクのスコア
GraphicsScore グラフィックスのスコア
MemoryScore メモリのスコア
TimeTaken 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します)
WinSATAssessmentState 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価)
WinSPRLevel 基本スコア(SPR:System Performance Rating)

PASS MARK PerformanceTest 9.0

PASS MARK PerformanceTest 9.0 スコア

「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測されたスコアは、全世界のパソコンがアップロードしたスコアと比較、Percentile(パーセンタイル)の数値から自分のパソコンの性能レベルを客観的に把握することができます。

上記の測定結果を例にすると、画像の右上「CPU Mark」のスコア「4548.7」のパーセンタイルは「42nd Percentile」で、計測を行った他のパソコン 42% よりも上位のスコアという意味です。

別な言い方をすると、「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測しスコアをアップロードした全世界のパソコンのなかで、上位のスコアから 58%(100% - 42%)に位置するスコアということです。

スコアランクは中程度ですが、さまざまな性能レベルのパソコンのなかでのランクなので、モバイルノートとしてなら充分な性能レベルといえます。

CPU性能

「CINEBENCH」を使って、CPU性能を測定します。

CINEBENCH 測定結果

レビュー機『m-Book J350SN-M2SH2』の CPU には第8世代 インテル Core i5-8250U プロセッサーが搭載されています。

前世代(第7世代)のインテル Core i5-7200U プロセッサーの CPU スコアは 320cb くらいであるのに対し、レビュー機に搭載された CPU のスコアは 548cb。

ベンチマークのスコアを見る限りでは、およそ 71% 性能がアップしていることが分かります。

グラフィック性能

「3DMark」「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」、4つのベンチマークソフトを使ってグラフィック性能を測定します。

まず「3DMark」での測定です。

3DMark では「Ice Storm」「Cloud Gate」「Sky Diver」「Fire Strike」「Time Spy」、各シーンの描画の滑らかさをもとにグラフィック性能を測定します。

スコアの高さは描画の快適性を表しています。

3DMark

測定前に流されるデモ映像を見たイメージとしては、次のような印象でした。

Ice Storm なめらか描画
Cloud Gate なめらか描画
Sky Diver おおむねなめらか描画。少しカクついたシーンもあるが問題ないレベル。
Fire Strike カクカクした描画
Time Spy カクカクした描画

次が、「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の測定結果。

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1280×720)
標準品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1280×720)
最高品質、解像度 1280×720

「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。

ファイナルファンタジー 標準品質(ノートPC)
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 高品質(ノートPC)
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

さいごに、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」の測定結果。

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 標準品質(ノートPC)
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 高品質(ノートPC)
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

4つのベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果をみると、『m-Book J350SN-M2SH2』のグラフィック性能レベルは、まずまずの印象です。

動画視聴や写真・動画の編集、ライトなゲームも、気軽に楽しむことができそうです。

ストレージ

『m-Book J350SN-M2SH2』には、モバイルノートでは珍しく、高速ストレージ SSD と 大容量ストレージ HDD がデュアルドライブで搭載されています。

ストレージのドライブ構成は次のようになります。

ストレージのドライブ構成
ストレージのドライブ構成

まず、Cドライブに割り当てられている SSD から見てみます。

SSD は、SK Hynix製で 容量 256GB(M.2規格、SATA接続)です。

ストレージ情報(SSD)
ストレージ情報(SSD)

SSD のデータ転送速度です。

データ転送速度(SSD)
データ転送速度(SSD)

SSD が搭載されていると、Windows やアプリの起動が早くて快適です。

次に、Dドライブに割り当てられている HDD を見てみます。

HDD は、WESTERN DIGITAL製で 容量は 1TB、回転数は 5400rpm です。

ストレージ情報(HDD)
ストレージ情報(HDD)

HDD のデータ転送速度です。

データ転送速度(HDD)
データ転送速度(HDD)

回転数が 5400rpm の HDD としては、平均的なスコアです。

SSD と HDD のデュアルドライブ構成は、Windows や アプリは SSD から素早く起動でき、写真や動画などサイズの大きいデータは HDD にたくさん保存することができる、ストレージとしてコストパフォーマンスに優れた構成です。

とくに、多くのモバイルノートのストレージには SSD が採用されているものの容量が少ない、大容量になると価格が高くなる傾向があります。

モバイルノートとはいえ、高速性と保存性を兼ね備えたデュアルドライブ構成は大きな魅力です。

総合的なパフォーマンス

「PCMark 8」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。

Home Test

家庭での利用を想定したテスト内容です。

PCMark 8 Home Test スコア

PCMark 8 Home Test スコア比較
OpenCL対応の Accelerated にて測定

Creative Test

クリエイティブな利用を想定したテスト内容です。

PCMark 8 Creative Test スコア

PCMark 8 Creative Test スコア比較
OpenCL対応の Accelerated にて測定

総合的なパフォーマンスとしては、一般的なノートパソコンのスコアを上回り、モバイルノートとしては充分なスコアです。実際に使ってみても快適なパフォーマンスで動きも軽快でした。

動作音・動作熱

動作音については、ベンチマークなど負荷のかかる処理中でも「サーッ」というファン音がかすかに聞こえる程度です。耳ざわりな感じは全然ありません。

外出先でも周囲を気にすることなく使えそうです。

動作熱については、負荷のかかる処理中でもパームレストはヒンヤリとしたままで温かくなることはありません。

キーボードは、隙間から多少温かさが感じるかな?といった程度で常温状態といっても良いくらいです。

ただ、左側面の排気口の外側は多少温かくなるので、排気口の周囲に物は置かないほうがよいでしょう。

バッテリー

『m-Book J350SN-M2SH2』に搭載されているバッテリーの性能(駆動時間と充電時間)を測定します。

■駆動時間
バッテリーでの駆動は、次の条件でバッテリーによる駆動時間を計測します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で行います。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のようになります。

バッテリー残量グラフ

バッテリーの残量は、大よその数字で 1時間当たり 18~20% 程度減少しています。

バッテリーによる駆動は 5時間 1分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンは休止状態になりました。

通常よりもバッテリーを多く消費する条件のもとで、およそ 5時間のバッテリー駆動はまずまずといったところでしょうか。

タフネスバッテリーのように長時間駆動は厳しそうですが、ディスプレイの明るさや音量を適度に設定するなど節電モードでの使用ならバッテリー駆動時間はもっと長くなるはずです。

バッテリー充電については、50%まで充電するのに 1時間37分、充電完了までの所要時間は 3時間53分でした。急速充電には対応していないようです。

ちなみに、オプションとはなりますが大容量バッテリー(容量 5,900mAh)なら、さらに長時間駆動が可能になります。標準バッテリーの容量 3,275mAh のおよそ1.8倍あるので、駆動時間も 1.8倍に近い数字にアップすると思います。充電時間も長くなりますが夜間などに充電しておけば問題ないと思います。

なお、実際の使用にあたっては、環境や条件などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。

 

サウンド チェック

『m-Book J350SN-M2SH2』には、サウンドユーティリティソフトはインストールされていません。

スピーカーから聴くサウンドの音質もそれなりといったところです。

ただし、ヘッドホンで聴けば、そこそこ高音質なサウンドを楽しむことができます。

動画を視聴ときも、ヘッドホンをつなげば迫力が格段にアップします。

 

Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)

『m-Book J350SN-M2SH2』の Windows起動時間とシャットダウン時間は、次のとおりです。

・起動      : 12.5秒
・シャットダウン : 21.5秒

Windowsの起動とシャットダウンの様子を動画に収録しています。起動・シャットダウン時間を感覚でイメージできます。

 

搭載ソフトウェア

『m-Book J350SN-M2SH2』に搭載されている主なソフトウェアです。

スタートメニュー

Windows標準のソフトのほか、ユーティリティーソフト「コントロールセンター」やセキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」などがインストールされています。搭載されているソフトウェアは必要最低限といったところです。

ユーティリティーソフト「コントロールセンター」は、使用環境に合わせて、画面の明るさやファンのスピードなど、パソコンの状態を調整・管理することができます。

コントロールセンター(システムプログラム)

コントロールセンター(デバイス)
ユーティリティーソフト「コントロールセンター」

なお、コントロールセンターの画面はタスクトレイに常駐しているアイコンをダブルクリックすると開くことができます。

タスクトレイ常駐のコントロールセンター

マニュアル類としては、Windows 10 の操作説明書「Windows 10 ユーザーガイド」や取扱説明書「ハードウェアマニュアル」が PDFファイルで入っており、それぞれスタートメニューから開くことができます。

電子マニュアル

 

付属品

『m-Book J350SN-M2SH2』の本体ほか同梱品一式(電源アダプター、電源コード、ドキュメント類)です。

『m-Book J350SN-M2SH2』本体セット

付属しているドキュメント類です。

『m-Book J350SN-M2SH2』ドキュメント

【上記写真のドキュメント類について】
■上段左側から
・サポートマニュアル
・製品仕様書
・ファーストステップガイド
■下段左側から
・保証書
・U-NEXT プレミアム特典チケット

サポートマニュアルには、初回設定手順のほか、サポートセンターへの問い合わせ方法についても詳細に記載されています。

サポートマニュアル
サポートマニュアル

サポートセンターへは、電話、メール、FAX での問い合わせが可能で、製品の技術的な問い合わせも OK のようです。

サポートマニュアル(問い合わせ方法)
サポートマニュアル(問い合わせ方法)

電話による問い合わせが 24時間365日対応しており、安心してパソコンを使うことができます。

 

まとめ

以上、『m-Book J350SN-M2SH2』のレビュー記事をお届けしました。

『m-Book J350SN-M2SH2』は、Core i5 でも快適なパフォーマンスで動きも軽快です。

本体の重さが 1kgを切るような超軽量モデルではありませんが、モバイルもラクにできる質量で、実際に持ってみても重いという感じはありません。

また、『m-Book J350SN-M2SH2』は高速性と保存性を兼ね備えた SSD + HDD のデュアルドライブ構成なので、Windows やアプリの起動も早くてストレスフリーで使えますし、長く使っていても容量不足の心配もなさそうです。

価格をみても 99,800円 (税別) の価格は性能レベルのわりにリーズナブルな印象です。

[Enter]キー周辺のキーに若干のクセはあるものの、性能レベルや使用感の良さ、価格などのバランスを鑑みても、コストパフォーマンスに優れたモデルといえます。

なお、m-Book J シリーズにラインナップしているモデルのスペックや価格など最新情報については、マウスコンピューター公式サイトでチェックできます。

 


マウスコンピューター公式サイト
⇒ m-Book J シリーズ 製品ページ
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