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マウスコンピューター m-Book N シリーズの実機レビュー 後編です。

後編では、m-Book N シリーズにラインナップしている『m-Book N500SD-M2SH2』を使用して各種ベンチマークによる性能レビューを行います。

m-Book N500SD-M2SH2 背面側(その3)

【 目 次 】
(前編)
外観について
スペックについて
ディスプレイ
キーボード&タッチパッド
(後編)
ベンチマーク
RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測
サウンド チェック
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
搭載ソフトウェア
付属品
まとめ

実機はメーカーからの貸出機です。
レビュー内容については 2018年3月20日時点のもので、実機の製品仕様・販売価格については変更される場合があります。

レビュー機のスペック構成については「スペックについて」の章をご覧ください。

 

ベンチマーク

『m-Book N500SD-M2SH2』の基本性能や総合的なパフォーマンスのほか、CPU、グラフィック、ストレージ、バッテリーの性能を測定します。

基本性能

Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」と、パソコンの各性能レベルを客観的に評価する「PASS MARK PerformanceTest 9.0」を使用して、パソコンの基本性能を測定します。

WinSAT

WinSAT スコア

「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。

CPUScore CPU のスコア
D3DScore ゲーム用グラフィックスのスコア
ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視)
DiskScore プライマリハードディスクのスコア
GraphicsScore グラフィックスのスコア
MemoryScore メモリのスコア
TimeTaken 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します)
WinSATAssessmentState 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価)
WinSPRLevel 基本スコア(SPR:System Performance Rating)

PASS MARK PerformanceTest 9.0


(クリックで拡大表示できます)

「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測されたスコアは、全世界のパソコンがアップロードしたスコアと比較、Percentile(パーセンタイル)の数値から自分のパソコンの性能レベルを客観的に把握することができます。

上記の測定結果を例にすると、トータル性能を示す「PassMark Rating」のスコア「3183.8」のパーセンタイルは「72nd Percentile」で、計測を行った他のパソコン 72% よりも上位のスコアという意味です。

別な言い方をすると、「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測しスコアをアップロードした全世界のパソコンのなかで、上位のスコアから 28%(100% - 72%)に位置するスコアということです。

スコアランクはスタンダードノートながら上位レベルで、『m-Book N500SD-M2SH2』の基本性能は高いレベルであることが分かります。

CPU性能

「CINEBENCH」を使って、CPU性能を測定します。

CINEBENCH 測定結果

レビュー機『m-Book N500SD-M2SH2』の CPU には第8世代 インテル Core i7-8550U プロセッサーが搭載されています。

前世代(第7世代)のインテル Core i7-7500U プロセッサーの CPU スコアは 350cb 前後であるのに対し、レビュー機に搭載された CPU のスコアは 535cb。

ベンチマークのスコアを見る限りでは、およそ 53% 性能がアップしていることが分かります。

グラフィック性能

「3DMark」「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」、4つのベンチマークソフトを使ってグラフィック性能を測定します。

まず「3DMark」の測定結果です。

「Ice Strom」「Cloud Gate」「Sky Diver」「Fire Strike」「Time Spy」、各シーンの描画の滑らかさをもとにグラフィック性能を測定します。

スコアの高さは描画の快適性を表しています。

3DMark

測定前に流されるデモ映像を見たイメージとしては、次のような印象でした。

Ice Strom なめらか描画
Cloud Gate なめらか描画
Sky Diver なめらか描画
Fire Strike なめらか描画。若干カクついたシーンもあったが問題ないレベル。
Time Spy カクカクした描画

次が、「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の測定結果。

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1280×720)
標準品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1280×720)
最高品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1920×1080)
標準品質、解像度 1920×1080

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1920×1080)
最高品質、解像度 1920×1080

「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。

ファイナルファンタジー 標準品質(ノートPC)
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 高品質(ノートPC)
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

さいごに、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」の測定結果。

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 標準品質(ノートPC)
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 高品質(ノートPC)
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

4つのベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果をみると、『m-Book N500SD-M2SH2』のグラフィック性能は高いレベルであることが分かります。

専用グラフィックス GeForce MX 150 が効果的に作用しているのでしょう。動画視聴や写真・動画の編集はもちろんのこと、ミドルレンジクラスのゲームも、快適に楽しむことができそうな性能レベルです。

また、専用グラフィックス GeForce MX 150 には、ユーティリティソフトが付属しています。

優先するグラフィックスプロセッサを強制的に「GeForce MX 150」に設定することもできます。

NVIDIA コントロールパネル設定変更

NVIDIA コントロールパネルの起動
NVIDIA コントロールパネルを起動するには
タスクバーアイコンをクリックします

なお、グラフィックス性能のベンチマークは、優先するグラフィックスを自動選択で実行していましたが、ゲームプレイなどで映像描画が今ひとつのときは設定を確認してみると良いでしょう。

ストレージ

『m-Book N500SD-M2SH2』には、高速ストレージ SSD と 大容量ストレージ HDD がデュアルドライブで搭載されています。

ストレージのドライブ構成は次のようになります。


(クリックで拡大表示できます)

まず、SSD から見てみます。

SSD は、SK Hynix製で 容量 256GB(M.2規格、SATA接続)です。

ストレージ情報(SSD)
ストレージ情報(SSD)

SSD のデータ転送速度です。

データ転送速度(SSD)
データ転送速度(SSD)

SSD が搭載されていると、Windows やアプリの起動が早くて快適です。

次に、HDD を見てみます。

HDD は、WESTERN DIGITAL製で 容量は 1TB、回転数は 5400rpm です。

ストレージ情報(HDD)
ストレージ情報(HDD)

HDD のデータ転送速度です。

データ転送速度(HDD)
データ転送速度(HDD)

回転数が 5400rpm の HDD としては、なかなか良好なスコアです。

SSD と HDD のデュアルドライブ構成は、Windows や アプリは SSD から素早く起動でき、写真や動画などサイズの大きいデータは HDD にたくさん保存することができる、ストレージとしてコストパフォーマンスに優れた構成です。

総合的なパフォーマンス

「PCMark 8」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。

Home Test

家庭での利用を想定したテストです。
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)


OpenCL対応の Accelerated にて測定

Creative Test

クリエイティブな利用を想定したテスト内容です。


OpenCL対応の Accelerated にて測定

総合的なパフォーマンスとしては、スコアのパーセンタイルを見ても分かるとおり、レベルの高いスコアです。ハイレベルなゲーミングPC には及ばないものの、一般的なノートパソコンのスコアレベルを大きく上回っています。

動作音・動作熱

動作音

負荷のかかる処理中は「サーッ」という排熱するときの気流音が大きくなります。個人差はありますが少し耳障りに感じるかもしれません。

ただ、負荷が低減してくると即応するように排熱も落ち着いてきて気流音も静かになってきます。

パソコンを使っている間、終始負荷のかかる状態が続くわけではないので、それほど気にはならないと思います。

動作熱

負荷のかかる処理中は、キーボードの奥 スピーカー周辺(ヒンジ近く)が若干温かくなる程度です。

エアフローがしっかり考慮されているためか、キーボードやパームレストでは本体内部の熱の影響を受けないので不快な感じはありません。

バッテリー

『m-Book N500SD-M2SH2』に搭載されているバッテリー性能(駆動時間)の測定です。

次の条件で周期的にバッテリーの残量を測定しバッテリー駆動時間を算出します。

・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

バッテリー駆動時間の測定結果は以下のようになります。

バッテリー残量グラフ

バッテリーの残量は、大よその数字で 1時間当たり 14~16% 程度減少しています。

バッテリーによる駆動は 6時間25分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンは休止状態になりました。

15.6型のスタンダードノートながら、バッテリーを多く消費する条件でもバッテリー駆動時間が 6時間を超えるなら、バッテリー性能としては充分かと思います。

画面の明るさや音量レベルなどを通常使用レベルに調整すれば、バッテリー駆動時間はもう少し伸びるはずです。

なお、実際の使用にあたっては、環境や条件などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。

 

RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測

『m-Book N500SD-M2SH2』で、RAWデータ現像と動画エンコードの処理時間を計測してみます。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 7
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・RAWデータ 50ファイルを一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・撮影カメラ SONY NEX-5

■処理時間

出力先 処理時間 メモリ使用量
SSD 1分9秒 3.4GB
HDD 1分9秒 3.3GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 14
(レビュー機にプリインストールされていたソフトウェア)

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間

■処理時間

出力先 処理時間 メモリ使用量
SSD 2分41秒 3.2GB
HDD 2分43秒 3.4GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

 

サウンド チェック

『m-Book N500SD-M2SH2』には、サウンドユーティリティソフトはインストールされていません。

スピーカーから聴くサウンドの音質もそれなりといったところです。

ヘッドホンで聴くサウンドも高音質とは言えないものの、スピーカーよりは音質の良いサウンドが楽しめます。

ただ、いずれも、気軽に動画を楽しむときのサウンドとしては問題ないレベルです。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間

感覚的にも結果が示す通り「早い」です。

なお、起動・再起動・シャットダウン時間は状況により多少変動するので、参考値としてください。

 

搭載ソフトウェア

『m-Book N500SD-M2SH2』に搭載されている主なソフトウェアです。


(クリックで拡大表示できます)

Windows標準のソフトのほか、マルチメディアコンテンツの統合パッケージ「CyberLink Media Suite」、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」などがインストールされています。

「CyberLink Media Suite」には、動画編集ソフト「PowerDirector 14」、DVD再生ソフト「Power DVD 14」、ライティングソフト「Power2Go」などが入っています。

CyberLink Media Suite
CyberLink Media Suite

CyberLink PowerDirector
CyberLink PowerDirector

マニュアル類としては、Windows 10 の操作説明書「Windows 10 ユーザーガイド」や取扱説明書「ハードウェアマニュアル」が PDFファイルで入っており、それぞれスタートメニューから開くことができます。

電子マニュアル

 

付属品

『m-Book N500SD-M2SH2』の本体ほか同梱品一式(電源アダプター、電源コード、ドキュメント類)です。

『m-Book N500SD-M2SH2』本体セット

付属しているドキュメント類です。

『m-Book N500SD-M2SH2』ドキュメント

【上記写真のドキュメント類について】
■上段左側から
・サポートマニュアル
・製品仕様書
・ファーストステップガイド
■下段左側から
・U-NEXT プレミアム特典チケット
・保証書

サポートマニュアルには、初回設定手順のほか、サポートセンターへの問い合わせ方法についても詳細に記載されています。

サポートマニュアル
サポートマニュアル

サポートセンターへは、電話、メール、FAX での問い合わせが可能で、技術的な問い合わせも OK です。

サポートマニュアル(問い合わせ方法)
サポートマニュアル(問い合わせ方法)

なお、電話による問い合わせは 24時間365日対応です。

 

まとめ

以上、『m-Book N500SD-M2SH2』のレビュー記事をお届けしました。

『m-Book N500SD-M2SH2』は、ベンチマークのスコアが示す通り、快適なパフォーマンスで軽快に動作してくれます。

スタンダードノートながら写真や動画など負荷のかかりがちな処理も意外と快適にこなしてくれます。

また、SSD + HDD のデュアルドライブ構成により、Windows やアプリの起動も早く、写真や動画などサイズの大きいデータもたくさん保存することができます。

価格は税別で約12万円と性能レベルのわりにリーズナブルです。

キーボードレイアウトに若干のクセはあるものの、高いレベルの性能や使用感の良さなどトータルバランスとコストパフォーマンスに優れたモデルといえます。

なお、写真や動画編集処理に余裕をもたせるなら、メモリは 16GB以上搭載したモデル「m-Book N500S2D-M2SH2」の方が良いでしょう。快適度はさらにアップします。

m-Book N シリーズにラインナップしているモデルのスペックや価格など最新情報については、マウスコンピューター公式サイトでチェックできます。

 


マウスコンピューター公式サイト
⇒ m-Book N シリーズ 製品ページ
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m-Book N500SD-M2SH2 正面(その3)

 

 

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