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マウスコンピューター『m-Book P500X1-M2SH2』の実機レビュー 後編です。

後編では、各種ベンチマーク、RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測、起動・シャットダウン時間計測などのレビューを行います。

m-Book P500X1-M2SH2 背面側(その3)

【 目 次 】
(前編)
外観
本体内部
レビュー機のスペック
ディスプレイ
キーボード&タッチパッド
(後編)
ベンチマーク
RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測
サウンド チェック
Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)
搭載ソフトウェア
付属品
まとめ

実機はマウスコンピューターからの貸出機です。
レビュー内容については 2017年11月11日時点のもので、実機の製品仕様・販売価格については変更される場合があります。

 

ベンチマーク

『m-Book P500X1-M2SH2』の基本性能や総合的なパフォーマンスのほか、CPU、グラフィック、ストレージ、バッテリーの性能を測定します。

基本性能

Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」によるパソコン性能の測定です。

WinSat スコア

「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。

CPUScore CPU のスコア
D3DScore ゲーム用グラフィックスのスコア
ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは対象外)
DiskScore プライマリハードディスクのスコア
GraphicsScore グラフィックスのスコア
MemoryScore メモリのスコア
TimeTaken 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します)
WinSATAssessmentState 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価)
WinSPRLevel 基本スコア(SPR:System Performance Rating)

WinSAT による測定結果は、高いレベルでバランスの良いスコアです。

実際の使用感も、軽快な動作でパフォーマンスも良好です。

総合的なパフォーマンス

「PCMark 8」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。

Home Test

家庭での利用を想定したテスト内容です。

PCMark 8 Home Test スコア

PCMark 8 Home Test スコア比較
OpenCL対応の Accelerated にて測定

Creative Test

クリエイティブな利用を想定したテスト内容です。

PCMark 8 Creative Test スコア

PCMark 8 Creative Test スコア比較
OpenCL対応の Accelerated にて測定

総合的なパフォーマンスとしては、ゲーミングPC には及ばないものの、ゲーミングPC に近いスコアで高い性能レベルであることが分かります。

CPU性能

「CINEBENCH」を使って、CPU性能を測定します。

CINEBENCH 測定結果

『m-Book P500X1-M2SH2』の CPU性能は、デスクトップ向け CPU のインテル Core i7-7700 プロセッサーを搭載しているだけに、スコアはかなり高いレベルです。

また、上記画像の OpenGL のスコアは、グラフィックスの描画性能を表します。100を超えるスコアで、こちらもハイレベルなスコアです。

グラフィック性能

「3DMark」「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」、4つのベンチマークソフトを使って Iris Plus グラフィックの性能を測定します。

まず「3DMark」での測定です。

3DMark では「Ice Storm」「Cloud Gate」「Sky Diver」「Fire Strike」「Time Spy」、各シーンの描画の滑らかさをもとにグラフィック性能を測定します。

スコアの高さは描画の快適性を表しています。

3DMark

測定前に流されるデモ映像を見たイメージとしては、次のような印象でした。

Ice Storm なめらか描画
Cloud Gate なめらか描画
Sky Diver なめらか描画
Fire Strike なめらか描画
Time Spy 若干カクついた描画だが、何とか我慢できるレベル

次が、「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の測定結果。

ドラクエベンチマーク(解像度 1280×720、グラフィックプロセッサー自動選択)
解像度 1280×720 にて測定
左側:標準品質、右側:最高品質

高いレベルのスコアですが、CPU内蔵のグラフィックスプロセッサーが処理していることも予想されます。

そこで、専用グラフィックス「GeForce GTX 1050」のコントロールパネル[3D 設定の管理]で、優先するグラフィックスプロセッサを「高パフォーマンス NVIDIA プロセッサ」に設定変更し、ドラゴンクエストX のベンチマークソフトを再実行してみます。

NVIDIA コントロールパネル設定変更

ドラゴンクエストX 再測定の結果は以下のとおり。

ドラクエベンチマーク(解像度 1280×720、グラフィックプロセッサーGPU選択)
解像度 1280×720 にて測定
左側:標準品質、右側:最高品質
高パフォーマンス NVIDIA プロセッサ選択時

スコアが2倍程度にアップしました。より快適な描画でゲームプレイ等を楽しみたいときなどは、試してみる価値はありそうです。

なお、グラフィック性能の測定に際し、優先するグラフィックスプロセッサを「高パフォーマンス NVIDIA プロセッサ」に設定変更したのはドラゴンクエストX のみで、通常は「自動選択」にてベンチマークを実施しています。

次が、「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。

ファイナルファンタジー 高品質(デスクトップPC)
高品質(デスクトップPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 最高品質
最高品質、解像度 1280×720、DirectX 11

さいごに、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」の測定結果。

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 高品質(デスクトップPC)
高品質(デスクトップPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 最高品質
最高品質、解像度 1280×720、DirectX 11

4つのベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果をみると、『m-Book P500X1-M2SH2』はとても高いレベルのグラフィック性能を備えていることが分かります。

ゲームプレイはもちろんのこと、写真や動画の編集作業などクリエイティブな作業もパワフルにこなしてくれる性能を備えています。

動作音については、ベンチマークなど負荷のかかる処理中は、排熱のためファンがフル回転しファン音が少し大きくなります。ただし、音の大きさとしては、あまり気にならない程度ですし、負荷のかかる処理が終了すると即応するように、動作音も静かになってきます。

実際の使用においては、終始、パソコンに負荷のかかる状態が続くわけではないので、動作音自体もそれほど気になることはないでしょう。

また、排気口は左右両サイドにあり、それぞれの内部温度により、左右独立してファンの回転数を制御しているようです。

排気口が左右両サイドにあることで、内部の動作熱が左右に分散して排気され、パームレストやキーボードに熱さを感じることはありませんでした。負荷のかかる作業中でも、熱さを感じることなく快適にタイピングできます。

ストレージ

ストレージのベンチマークです。

『m-Book P500X1-M2SH2』には、高速ストレージ SSD と 大容量ストレージ HDD がデュアルドライブで搭載されています。

ストレージのドライブ構成は次のようになります。

ストレージのドライブ構成

まず、Cドライブに割り当てられている SSD から見てみます。

SSD は、SanDisk製で 容量は 256GB です。

ストレージ情報(SSD)
ストレージ情報(SSD)

SSD のデータ転送速度です。

ストレージのデータ転送速度(SSD)
ストレージのデータ転送速度(SSD)

SSD が搭載されていると、数字が示す通り Windows や アプリの起動も高速です。

次に、Dドライブに割り当てられている HDD を見てみます。

HDD は、WESTERN DIGITAL製で 容量は 1TB、回転数は 5400rpm です。

ストレージ情報(HDD)
ストレージ情報(HDD)

HDD のデータ転送速度です。

ストレージのデータ転送速度(HDD)
ストレージのデータ転送速度(HDD)

回転数が 5400rpm の HDD としては、平均的なスコアです。

SSD と HDD のデュアルドライブ構成は、Windows や アプリは SSD から素早く起動でき、写真や動画などサイズの大きいデータは HDD にたくさん保存することができる、ストレージとしてコストパフォーマンスに優れた構成です。

バッテリー

『m-Book P500X1-M2SH2』に搭載されているバッテリーの性能を測定します。

測定は、次の条件で周期的にバッテリーの残量を測定しバッテリー駆動時間を算出します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

バッテリー残量グラフ

バッテリーの残量は、大よその数字で 1時間当たり 20~23% くらいずつ減少しています。

バッテリーによる駆動は 4時間 21分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンはスリープ状態になりました。

バッテリーを多く消費する条件での約4時間半近くの駆動は、15.6型ノートのバッテリー性能としては必要十分な時間です。

なお、実際の使用にあたっては、環境や条件などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。

 

RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測

『m-Book P500X1-M2SH2』で、RAWデータ現像と動画エンコードの処理時間を計測してみます。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 7

■条件等
・RAWデータ 50ファイルを一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・撮影カメラ SONY NEX-5

■処理時間

出力先 処理時間 メモリ使用量
SSD 48秒 3.6GB
HDD 49秒 3.4GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」を計測。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 15

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間

■処理時間

出力先 処理時間 メモリ使用量
SSD 2分30秒 3.3GB
HDD 2分30秒 3.2GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」を計測。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

 

サウンド チェック

『m-Book P500X1-M2SH2』には、Sound Blaster Cinema 3 が搭載されています。

Sound Blaster ロゴ

Sound Blaster Cinema 3 は、スピーカー、ヘッドフォンなど、サウンドを再生する機器に合わせた音響効果や、お好みの音質のサウンド環境を構築することができます。

Sound Blaster Cinema 3Sound Blaster Cinema 3

実際に聴いてみた印象としては・・・

■スピーカー
全体的に高音質。
表現される音域も広いが、低音域が若干弱め。
チューニングソフトで低音域は調整可能。

■ヘッドホン
低音域から高音域まで、バランスよく増幅され全体的に臨場感もアップ。
とくにスピーカーでは弱かった低音域が強調されたことで迫力のあるサウンドになる。
通常のヘッドホンで十分楽しめる。

 

Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)

『m-Book P500X1-M2SH2』の Windows起動時間とシャットダウン時間は、次のとおりです。

・起動  : 13.4秒
・再起動 : 10.4秒

Windowsの起動とシャットダウンの様子を動画に収録しています。起動・シャットダウン時間を感覚でイメージできるので参考にどうぞ!

 

搭載ソフトウェア

『m-Book P500X1-M2SH2』に搭載されている主なソフトウェアです。

スタートメニュー(その1)

スタートメニュー(その2	)

Windows標準のソフトのほか、サウンド関連の Creative ソフト、専用グラフィックス関連の NVIDIA、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」などがインストールされています。

Windows 10 の操作説明書「Windows 10 ユーザーガイド」や m-Book P500X1-M2SH2 の取扱説明書「ハードウェアマニュアル」が PDFファイルで入っており、それぞれスタートメニューから開くことができます。

電子マニュアル

また、ユーティリティーソフトとして、パソコンの動作状態をコントロールする「コントロールセンター」や、キー割り当てアプリ「FLEXIKEY アプリケーション」などがインストールされています。

「コントロールセンター」は、使用環境に合わせて、画面の明るさやファンのスピードなど、パソコンの状態を調整・管理することができます。

コントロールセンター(パフォーマンス・システムプログラム)
コントロールセンター(パフォーマンス・システムプログラム)

コントロールセンター(パフォーマンス・デバイス)
コントロールセンター(パフォーマンス・デバイス)

コントロールセンター(パフォーマンス・ゲーミング)
コントロールセンター(パフォーマンス・ゲーミング)

「FLEXIKEY アプリケーション」は、複数のキー入力、アプリケーションの起動、入力テキストを特定のキーに割り当てることができるほか、特定のキーを無効化することで、ゲームプレイしているときなどに不要なキー入力を防止することもできます。

FLEXIKEY アプリケーション(キーボード)
FLEXIKEY アプリケーション(キーボード)

FLEXIKEY アプリケーション(マウス)
FLEXIKEY アプリケーション(マウス)

 

付属品

『m-Book P500X1-M2SH2』の本体ほか同梱品一式(電源アダプター、電源コード、ドキュメント類)です。

『m-Book P500X1-M2SH2』本体セット

付属しているドキュメント類です。

『m-Book P500X1-M2SH2』ドキュメント

【上記写真のドキュメント類について】
■上段左側から
・サポートマニュアル
・ファーストステップガイド
・製品仕様書
■下段左側から
・WPS Office トライアルキャンペーン(60日間無料)
・U-NEXT プレミアム特典チケット
・保証書

サポートマニュアルには、初回設定手順のほか、サポートセンターへの問い合わせ方法についても詳細に記載されています。

サポートマニュアル
サポートマニュアル

製品の技術的な問い合わせも可能で、トラブルのときでも慌てる必要はなさそうです。

サポートマニュアル(問い合わせ方法)
サポートマニュアル(問い合わせ方法)

サポートセンターへは、電話、メール、FAX での問い合わせが可能です。とくに電話による問い合わせが 24時間365日対応しているのは、パソコンを安心して使う上で大きなアドバンテージです。

 

まとめ

m-Book P シリーズにラインナップする『m-Book P500X1-M2SH2』は、 デスクトップ向けCPUを搭載しているだけに、パワフルなパフォーマンスで軽快に動作してくれます。

通常のデスクトップパソコンを移動するには時間と労力を必要としますが、『m-Book P500X1-M2SH2』なら部屋の移動もラクにできます。

外出時の持ち歩きは厳しいものの、部屋の移動がラクにでき、置き場所にも困ることなく、ハイパワーなデスクトップパソコンクラスの性能を搭載しているのは大きな魅力です。

価格面でも 139,800円(税別)~ の価格は、性能レベルの高いノートパソコンよりもお買い得感のある印象です。

性能レベルの高い 15.6インチサイズのノートパソコンを検討しているなら、候補に挙げておきたいモデルといえます。

なお、m-Book P シリーズにラインナップしているモデルやスペック、価格など最新情報については、マウスコンピューター公式サイトでチェックしてください。

 


マウスコンピューター公式サイト
⇒ m-Book P シリーズ 製品ページ
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